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関西学院大学 新月塾 ブログ Kwansei Gakuin Crescent School Blog

新月塾は、関西学院を卒業し、首都圏で頑張っている若手および中堅同窓生のための集いです。

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「一橋大学プラン135」は潔くてカッコいい

 前回に引き続き、大学のグローバル化というテーマで、優れた大学の優れた中長期経営計画をご紹介します。ご存知の通り、一橋大学は、経済、商、法、社会から成る社会科学系の名門であります。平成24年度の文部科学省「グローバル人材育成推進事業」でも、KG、同志社、早稲田等が採択された「全学推進型」ではなく、一橋大学は同校の強みである経済学部と商学部にターゲットを絞った「特色型」で採択されています。

 「総合化」という名の「個性の埋没化、ブランドの希薄化」に走るのでなく、自分の強み・ドメイン・コアコンピタンスを徹底的に磨き上げることで、他と圧倒的な差別化を図り、独自の世界観を築き、それを絶え間ない品質管理活動によって維持し、社会的にも尊敬を得る存在になる。このブログでも前々から何度も、KGは社会科学系プログラムをより一層強化すべきであり、高商以来の伝統を持ち、優れた経済人、ビジネスリーダーを輩出してきた歴史と校風を持つロールモデルとして、一橋や慶應の経済・ビジネス系プログラムの取り組みが参考になるとお伝えしてきました。

 平成23年4月1日、一橋大学の山内進学長は、大学運営の基本方針である「一橋大学プラン135 ―『スマートで強靭なグローバル一橋』の確立を目指して―」を発表しました。「一橋大学は、この基本方針のもとに一橋大学研究教育憲章に掲げられている使命の実現を図りつつ、本学の揺るぎない発展と日本の再生そして世界に対する貢献を目指します。」と謳っています。前回ご紹介した早稲田の「WASEDA VISION 150」と同様に、ビジョンとありたい姿が明確に語られています。

「平成23年度の始まる4月1日を期して「一橋大学プラン135 ―『スマートで強靭なグローバル一橋』の確立を目指して―」を発表します。これは、新学長の考える大学運営の基本方針です。一橋大学は、この基本方針のもとに一橋大学研究教育憲章に掲げられている使命の実現を図ります。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震で、日本はいま大変困難で危機的ともいえる状況のもとにあります。一橋大学は、「プラン135」を機軸として、一橋大学の揺るぎない発展と日本の再生そして世界に対する貢献を目指します。

 現在、KGが取り組んでいる、「平成24年度グローバル人材育成推進事業(文部科学省)(全学推進型)」に採択されたグローバル人材育成プログラム、そして我々が学生であった頃は間違いなくKGの強みであった経済・ビジネス系プログラムのレベルアップに役立つと思うので、一橋大学の山内学長のご説明のレジュメを紹介させていただきます。


以下、一橋大学のホームページから引用させてただきます。

【Quote】

一橋大学プラン135
─ 「スマートで強靭なグローバル一橋」の確立を目指して ─

一橋大学長 山 内 進

「プラン135」の目指すもの

 一橋大学は2010 年9 月24 日に創立135 年を迎えました。私は、この135 年目の一橋大学で学長に就任する名誉と重責を与えられました。就任にあたり、学長として目指したいと考えている一橋大学像とそれを踏まえた任期4 年にわたる基本計画をこの135 年目のグランドデザインという意味で、「プラン135」と名づけ、ここに明らかにしたいと考えます。
 一橋大学はすでに「アジアNo.1、世界Only One」を目指して活動しています。「プラン135」はこの目標を具体的大学像として提示するものです。この一橋大学像とは、教育研究における世界レヴェルのクオリティーと素晴らしい大学環境とを巧みに融合する点でスマートな、それを支え発展させる一橋リベラリズムという固有のスタイルと生命力をもつ点で強靭な、そしてその独自の魅力のゆえに人と情報が国境を越えて集まるという意味でグローバルな大学です。ひとことで表現すれば「スマートで強靭なグローバル一橋」です。私がここでいうスマートとは「賢明で洗練された」という意味です。
 大学の核心である教育研究の分野で世界水準の高質な成果をあげると同時に知的で文化・芸術的雰囲気をもったスマートな大学、あくまで独自のスタイルと存在を貫く強さをもつ強靭な大学その魅力のゆえに世界中から人と情報を集め送り出すグローバルな大学、それが私の目指す一橋大学です。これはまた、世界水準の教育研究と大学環境、重厚で粘り強い独自のリベラルな組織とスタイルが互いにシナジー効果をあげ、グローバルに展開する大学ということもできます。
 このようなグローバル一橋のもとで育つ学生の将来像は「スマートで強靭なグローバルリーダー」です。一橋大学は「スマートで強靭なグローバル一橋」のもとで「スマートで強靭なグローバルリーダー」を育てることを目指します。

Ⅰ スマートなグローバル一橋

 一橋大学は、世界水準の教育研究と世界有数の大学環境を適切かつ賢明に融合して「スマートなグローバル一橋」を確立することを目指します。

1 世界水準の教育

 一橋大学の質の高さはまず教育の面で明らかにされる必要があります本学は教育の目標として「構想力ある専門人、理性ある革新者、指導力ある政治経済人の育成」をあげていますが、現代社会にあっては、そのそれぞれが同時に「スマートで強靭なグローバルリーダー」でなければなりません。
 一橋大学は、あるいは専門職、あるいはイノベーション、あるいは政治経済の世界で活躍する人材を育てることを目指しています。そのために重要なのは高いレヴェルで社会科学の専門的知識を提供し、身につけさせることです。これまでもそうでしたし、今後もそれは変わりません。各学部や研究科のカリキュラムもこの点では確固としており、世界水準にあるといってよいと思います。 しかし、グローバル化が急速に進みつつある時代のなかで一橋大学が育てようとする人材は、社会科学の理知をもつだけでは十分とはいえません。思想、文化、芸術に造詣をもつこと、問題を感知・発見し、それを解決する能力と強靭さをもつこと、異文化に対応できる心と語学力をもつことが必要です。
 一橋大学はこの観点から教育の多角化、高度化、グローバル化を進めなければなりません。この面を強化することが、これからの4 年間の私の課題です。私が、この課題を果たすために行いたいと考えている主な施策は次のとおりです。
① 教育の多角化
・考え討論する授業の重視
・文化・芸術活動、課外活動の支援
② 教育の高度化
・学部・大学院キャリア支援
③ 教育のグローバル化
・学生の国際交流の推進
・英語コミュニケ-ション能力の向上
・カリキュラムの国際化と教育評価
・事務体制の整備
・奨学制度の充実

2 世界水準の研究

 一橋大学はその長期研究戦略として「21 世紀の経済・社会への挑戦─世界水準の社会科学の創造と総合をめざして─」(2008 年3 月)を構想し、その実現を図ってきました。研究にかかわる重要な事項のほとんどすべてがすでにここで示されていますが、なによりも「世界水準」に照準をあわせている点が重要です。一橋大学における研究の世界水準化のために、またグローバルなリサーチ・ユニバーシティとして活動するために、とくに重視されねばならない指摘は次の3点です。
① 一橋大学研究機構の設置
② グローバル・ブランド化
③ 戦略的パートナー

3 洗練されたキャンパス

 一橋大学は教育研究において世界水準のグローバルな活動を続けます。と同時に、洗練された大学環境を発展させることによって独自の魅力を高め、グローバルに人と情報をひきつける社会科学の拠点となることを目指します。なぜなら、大学のキャンパスは、教育にとって無視できない要素だからです。

 キャンパスは人格や教養や精神性を養うための揺籃です。殺伐とした雰囲気や無味乾燥な環境のもとでは、豊かな人格や感性、優れた精神性や創造性はなかなか形成されません。キャンパス全体の環境が豊かであれば、そこで勉学や研究をしたい人々が集まり、切磋琢磨しあいます。こうして、いかにも一橋大学らしい知的雰囲気と知的強靭さが一人一人に養われていきます。
① 風景
② 兼松講堂
③ 図書館
④ 伝統的建造物のリノベーション
⑤ キャンパス計画と全体のアメニティの向上


Ⅱ 強靭なグローバル一橋

 グローバルな一橋大学はスマートであるだけでなく、強靭でなければなりません。賢明で洗練されたグローバル一橋は、同時にまた強靭なグローバル一橋として、世界で生起するあらゆる事態に的確に対処できる強さと粘りをもたねばなりません。そのような強い一橋のもとで、強靭なグローバルリーダーが育ちます。

1 強い組織

 大学がどのような組織であり、運営をどのように行うべきかについては、多くの意見があります。上からの一元的なリーダーシップが貫徹されることを望む声がある一方で、下からのボトムアップを重視する意見もあります。ガヴァナンスのあり方について、強靭な組織として機能するにはどのようなスタイルが適切かという観点から、
組織のあり方を問うことが大切です。
① ガヴァナンスの基本原理
② リベラルな組織
③ 職員の専門性の強化
④ 外部の目

2 確固としたスタイル

 一橋大学には独自のスタイルがあります。このスタイルが一橋大学の個性であり、このスタイルのもとに一橋大学は強靭な生命力と魅力を発揮してきました。これはグローバル一橋においても変わりません
① 一橋リベラリズム
② 一橋大学史教育研究の推進

3 戦略的連携

 一橋大学を強靭にするには、他者とのさまざまな絆や連携を戦略的に強化することも重要です。
① 社会との連携
② 産学連携
③ 大学間連携
④ 留学生との連携
⑤ 如水会との連携
⑥ 広報活動の強化

4 ツールの強化 ─ 情報化の推進 ─

 大学を強靭にするうえで忘れてならないのは情報化の推進です。その重要性にかんがみて、今期から副学長の担当にこれまでの財務、社会連携、企画・評価に情報化を加え、情報化を主要な任務の対象としてより明確化しました。
① 情報化グランドデザイン
② 社会科学における情報化


Ⅲ アジアNo.1、世界Only One を実現するために
1 一橋大学基金
2 最後に

【unquote】

フルバージョンでご覧になりたい方は、下記のリンク先をご覧下さい。

「一橋大学プラン135 ―『スマートで強靭なグローバル一橋』の確立を目指して―」(全文)
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| 学校・教育 | 11:43 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

「KGは社会科学系プログラムをより一層強化すべき」、、、そのとおりですね。ところで関学の社会学部が日本最古の社会学科を持ち、日本最高レベル(実際に日本一)の社会学研究機関であることを知っている人はどれくらいいるのでしょうか? 社会学部も広報室も積極的に広報していないようですが。。。

| | 2013/06/12 06:56 | URL |















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