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関西学院大学 新月塾 ブログ Kwansei Gakuin Crescent School Blog

新月塾は、関西学院を卒業し、首都圏で頑張っている若手および中堅同窓生のための集いです。

2010年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年09月

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男子校の共学化について考える(3)

 みなさんご存知のとおり、関学中学部は英国パブリックスクールに範をとった伝統的男子校としてオールド・ファンも多く、私学人気の高い阪神間でも未だ難関校としてブランドを維持していますが、2012年に初等部から女子を受け入れると発表しています。すでに女子受け入れに向けて校舎の建設工事が始まっており、そのための募金活動も始まっているとうかがっています。

 しかしながら、関学ファミリーの中等教育機関の中核である中学部と高等部の教育方針は、どのようなものになるのか明確には発表されていません。すでに、学院全体として、総合学園化構想の下に、啓明学院の系列化、千里国際学園との合併、聖和大学との合併、三田学園、清教学園、帝塚山学院の関学コース設置など、ここ数年で次々と規模の拡大は進んでおります。一方で、関学ファミリーに連なるそれぞれの学校のポジショニングと、各校の戦略と学院本体のそれとの整合性はどのようになっているのでしょうか?

 学院を企業に例えると、グループ(関学ファミリー)としてのミッションと戦略がコーポレート(学院本体)によって作成され、そのミッションに従った戦略を実行するために、グループ会社(各系列校)が設立・運営されること、これがグループ経営の基本です。

 関学中学部の女子受け入れという学院創設以来の課題についても、学院全体としてまず関学ファミリーの中核の中等教育機関としてどのような女子教育を施すのかビジョンを明確にした上で、関学ファミリー全体の内部経営資源の分析を行い、不足するリソースを如何に手配するか、戦略とアクションプランを構築していく作業が重要であると考えます。この作業の過程では、中井氏がその著書の中で指摘しているように、「男子校が共学校化した場合に陥る失敗例」とならないように、大手進学塾の専門家のアドバイスを得た上で競合分析を緻密に行い、同窓会も巻き込んで、次代の関学中学部のあるべき姿とそこへ向けた戦略も構築したほうがよいと考えます。

 伝統ある男子校のスクールカラーが、現在の大学と同じように「関西女学院」化してしまう流れは避けるべきであり、一方で入学してくる女子に対して優れた女子教育を授けるための綿密な準備が必要です。上ヶ原の校舎に女子トイレや更衣室を作る建設工事に着手するというハードとしての取り組みではなく、男女それぞれの特性を生かした教育方針の下、優れた女子教育のミッションやカリキュラムといったソフトにこそ、あと2年の限られた時間内に注力すべきではないかと危惧するものです。

 みなさんはどう思われますか?

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| 学校・教育 | 22:37 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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